今は世界的な最悪の経済情勢の真っ只中だから、
「苦渋の決断だった」
と言えば許されると思っているのだろうか。
「そう言っているおまえが、何で会社に残れるんだ?」
という当たり前の疑問を、多くの人が持っていることを、おそらく経営陣はまったくわかっていないんですね。
与野党のせめぎ合いを、テレ朝のニュース番組でコメンテーターが一刀両断していましたけど、民主党の法案を見る限り(Webサイトで閲覧可能)、これはこれで早く修正協議の上、両院で可決すべきだと思います。
法的な強制力を持たない政府の臨時対策のみよりも、法律家した方が効果が上がるにきまってますから。
確かに、安易に政局の争点にすべきじゃないとは思うけど、これに関しては民主党の対応を「選挙目当て」と言い切るのはちょっと言いすぎでは?
この法案が通ったとして、それでリストラにあったすべての人が救われるとは思わないけど、現在自治体や一部のハローワーク、民間中小企業が「非正規社員リストラ」の犠牲になった人たちを対象にサポートや臨時採用をするなどして、何とか助けあっている現状を見ると、少なくとも法律違反の「契約途中解除」等を禁止する法案を「議論に値しない」としている政府与党の姿勢はまったく理解できませんね。
政府は、一民間中小企業がやっていることすら出来ない、というかする気がないわけですな。
毎日センセーショナルに報道しているメディアにしても、疑問に思うのは、この問題について屁理屈を語る人達ってみんな懐に不安ないでしょ?
コメンテーターは大学教授だったり、評論家だったり、どのみち「明日はネットカフェで寝なきゃならないかも」って人じゃないし、キャスター&アナウンサーだってニュース番組に出るような立場になれば、局=企業からリストラされる心配はないわけで、本当に理不尽に切られた派遣労働者や期間工の心情なんて理解できるのだろうか?
大体、何でコメンテーターは生出演で、当事者がVTRの取材のみなのかな?
何で、当事者=企業の人事担当と解雇された非正規従業員を出演させて、コメントさせないんですかねぇ?
ニュースはともかく、ディベート系の番組ならかなり白熱すると思いますが…。
あるジャーナリストのコラムに、「政治家は企業経営を理解していない」と書かれていました。
企業にしてみれば、「派遣社員や期間工は景気状況に応じて増減できる調整弁なわけで、何故この状況で解雇することが「悪」なのか理解できない」という、ある大企業の副社長のコメントを引用しつつ、そもそも「規制緩和」のやりすぎが今の現状を招いたわけで、その責任は政府にある、としていました。
すべてに頷けるわけではありませんが、元々派遣社員というのは、翻訳や秘書、プログラマーなど限られた専門職のみで、大企業に数名程度、期間限定で派遣されていた(当然正社員とは仕事の内容や雇用条件自体が違うわけで、派遣社員本人も「ずっと同じ職場で継続して働ける」とは思っていなかった)時代を考えれば、今は正社員の代わりに派遣社員を簡単に採用し、職場では区別なく仕事をさせておきながら、解雇するのは正社員よりも遥かに簡単だから、都合が悪くなったら解雇(派遣で最も多いのはむしろ解雇よりも、突然の「契約更新しません通知」ですね)するのだから、たまったもんじゃないッス。
「求めているのは正社員並みの貢献度。でも雇用保障はあくまでも契約期間の範囲内。場合によっては期間内でも解除有り得ます」
という企業にとって都合良すぎる条件で、今でも多くの派遣社員が、いつ切られるかわからない不安を抱えながら大企業で働いているわけです。
企業、特に大企業は末端の従業員がクオリティの高い仕事をしてくれなければ、結果としてクオリティの高い商品を世に出すことが出来ないわけで、その従業員を大量に削減すれば、それはすなわち商品クオリティやサービスの低下につながるのは必至なわけです。
今やっていることが、近い将来その企業の首を絞めることになるなんて、ちょっと考えればわかりそうなもんだけど、彼ら経営陣には、もう役員報酬維持や年末のセレブイベントのことしか頭にないんでしょうかね。
「リストラ」って、本来「人員削減」って意味じゃありませんよ。
「リストラクチャー」つまり「再構築」って意味です。
だから、会社がリストラを行うということは、「会社を再構築する」ということでなければ、筋が通らないわけで、再構築の手段は人員削減以外にたくさんあるはず。
「業務内容の見直し」、「組織体制の見直し」、「資本金の増加」、「役員の削減(役員クビということではなくて、役員から社員へ降格して現場をしきらせる)」など、様々なことにトライして、それでもダメなときにはじめて「人切り」に手をつけるのが常道だと思います。
というか、そこまでいってもダメな企業は倒産するしかないと思うけどwww。
何にしても、「リストラ」の意味を履き違えた日本企業の将来はとてつもなく暗いと思う。
運悪く切られた人達には、サバイバル能力が問われる時代でもあります。
デモやっても、ビラ配りしても、それで再雇用への道が開けることはまずないと考えるべきでしょう。
次の職が見つかるまで、それこそ中小企業&自治体の臨時雇用や、生活保護申請するなど、道は色々あるから、とにかく「今を切り抜ける」ことを真剣に考えましょう。
将来性の見えない企業と対決しても、消耗戦を強いられるだけで、ストレスがたまるだけですから。。。
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